セットファサード・ギャラリー~ニューヨーク・エリア

1009 インクワイヤラー新聞社事務所 THE "INQUIRER" NEWSPAPER OFFICE

■ From the Movie "CITIZEN KANE"

■ Movie Summary
オーソン・ウェルズが、新聞王ハーストをモデルに監督、主演して話題を集め、AFI世界映画史上ベスト1など数々の栄誉に輝いた、まさに世界映画史上に残る不朽の名作。

荒廃した壮大な邸宅の内で、片手に雪景色の一軒家のあるガラス玉を握り、“バラのつぼみ”という最後の言葉を残し新聞王ケーン(オーソン・ウェルズ)は死んだ。死後のケーンに与えられた賛否の声は数多かったが、ニュース記者トムスンは“バラのつぼみ”の中にケーンの真の人間性を解く鍵があると信じ彼の生涯に関係のある人々に会うことになった。ケーンが幼少の頃、宿泊代のかたにとった金鉱の権利書から母親が思わぬ金持ちになった。そのために彼は財産の管理と教育のため、片田舎の両親の愛の中から無理矢理にニューヨークに押し出された。やがて青年になったケーンはかねてから興味を持っていた新聞経営にのりだした。先ず破産寸前のインクワイアラー紙を買いとり友人の劇評家リーランド(ジョセフ・コットン)とバーンステインの協力を得て完全に立ち直らせた。さらに斬新で強引な経営方針と暴露と煽動の編集方針で遂にニューヨーク一の新聞に育てあげた。読者を楽しませるが決して真実を語らぬ彼の態度を友人は諌めるが、飛ぶ鳥も落とすケーンの勢いには全く通じなかった。

■ USJWalkerよりひとこと
映画「市民ケーン」に登場した新聞社の事務所にしたセットファサード。レンガで包まれ堂々としたたたずまいと、リズミカルに白色で縁どられたウインドウとの対比がとても興味深い建物です。1Fの窓を覗いてみると、くしゃくしゃにして投げ捨てられた原稿が散らかっていたり、映画のワンシーンで登場するシーンがそのまま再現されています。まさに、ついさっきまでケーンが仕事をしていたかのような事務所を、あなたも楽しんでみて下さいね。

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